
祀られている神様
紹介
媽祖を拝み終えて振り返れば、そこは台湾で最も賑わう夜市の一つ。これが松山慈祐宮(しょうざんじゆうぐう)、通称「松山媽祖廟」です。台北市松山区の饒河街(じょうががい)夜市のそばに立ち、「廟口文化(びょうこうぶんか)」の典型的な例となっています。正殿は三重の屋根を持ち、後殿は六階建ての高さで、夜にライトアップされるといっそう煌めきます。主祀は慈悲深く霊験あらたかな黒面媽祖(こくめんまそ)で、廟内には註生娘娘(ちゅうせいにゃんにゃん)や虎爺(こや)なども祀られています。お線香をあげて願をかけたら、そのまま隣の饒河夜市で一巡り。この一回で、台湾の庶民の暮らしと民間信仰をまとめて味わえます。
歴史
清の乾隆18年(1753年)、林守義という行脚僧があちこちで寄付を募り、慈祐宮を建てました。当時の松山はまだ「錫口(しゃっこう)」と呼ばれ、基隆河(きーるんがわ)畔の重要な中継港で、この廟は十三街庄の住民に共通する信仰の中心でした。日本統治時代の1915年と1937年に二度修築され、戦後の1981年には正殿が火災に遭って再建され、廟宇の姿はますます壮大になりました。水運の要衝から鉄道の駅、そして今日の現代的な商業地区へと、錫口は何度も姿を変えましたが、慈祐宮はそのすべてを見守ってきました。今も廟前の「慈祐宮口」は、松山の人々の日常で最もなじみ深い目印です。

松山慈祐宮
台北市松山区
参拝情報
住所
台北市松山區八德路四段761號
地域
台北市松山区