
祀られている神様
紹介
三峡長福巌(さんきょうちょうふくがん)に入ったら、神像を見上げるより先に、柱を見てください。石柱に彫られた花鳥や人物は、すべて一刀ずつ刻み出されたもので、指が入るほど深く掘り込まれています。清水祖師(せいすいそし)を主祀するこの廟は、1947 年から三峡出身の画家・李梅樹(り・ばいじゅ)の監督のもとで再建が進められました。彼は西洋美術の造形訓練を伝統的な廟に持ち込み、数十年にわたって石彫・木彫・銅彫を一つずつ仕上げていきましたが、その存命中に工事は終わりませんでした。だからこそ長福巌は、台湾ではめずらしい「まだ建てつづけている古廟」なのです。いま目にしているのは、数十年をまたぐリレーの途中の姿。2018 年、新北市の市定古蹟に指定されました。
歴史
清の乾隆三十二年(1767 年)、三峡・鶯歌・樹林・大渓一帯に暮らす泉州安渓からの移民たちが建廟を発起し、二年後の 1769 年に廟が完成、故郷の清水祖師をお祀りしました。このあたりは古く三角湧(さんかくゆう)と呼ばれ、大漢渓・三峡渓・横渓の三つの川が合流する土地です。長福巌は水路の交わる集落の中心に建てられ、集落の信仰の中心となりました。その後、1833年には宜蘭の地震を受けて修築され、1895年の乙未戦争(日本軍の台湾接収時の戦い)では日本軍に焼かれ、1899年に再建されています。廟の姿を大きく変えたのは二十世紀でした。1947 年、三峡出身の画家・李梅樹が再建を引き受けます。彼は決して急がず、どの彫刻もこの廟にふさわしいものでなければならないと考え、工事は数十年に及びました。いま堂内で目にする幾重もの石彫は、その気の長い仕事が残したものです。
イメージ図三峡長福巌
新北市三峡区
参拝情報
住所
新北市三峽區長福街1號
地域
新北市三峡区
参拝情報
- 参拝時間
- 毎日 5:00〜22:00
- 混雑する日
- 旧暦正月6日の清水祖師の聖誕が最も重要な祭日で、長福巌ではこの日に百年以上の伝統を持つ神豚コンテストが行われます。
2026-10-13 確認 · 出典:Google マップ