祀られている神様
紹介
台湾じゅうの太子廟は、その香火をたどるとほとんどここに行き着きます。新営太子宮は中壇元帥(ちゅうだんげんすい)の総廟であり、開基の祖廟でもあって、分霊は全土に広がっています。もっとも壮観なのは旧暦九月です。太子爺の聖誕の前後、各地の分霊廟から神輿が次々と新営へ戻って香を分けてもらい、沿道は電音三太子や陣頭(じんとう)であふれます。台湾でも最大級の宗教行事のひとつです。境内には旧廟と新廟があり、旧廟は台南市の市定古蹟。規模は大きくありませんが、ここが根です。新廟は毎年数万人の参拝を受けとめます。三太子信仰のいちばん最初の姿を見たいなら、まず旧廟から。
歴史
清の康熙二年(1663 年)、許培元・洪済舟・何世平・周以徳・李中成の五人の信士が戦乱を避け、家族を伴って中壇元帥の御神体と神輿を奉じ、海を渡って台南の月津港に上陸しました。新営一帯に落ち着くと信仰は集落に根づき、康熙二十七年(1688 年)に太子宮が建てられ、台湾における太子廟の開基祖廟となります。三百年あまりのあいだに分霊の廟は全土に広がり、毎年旧暦九月九日の太子爺聖誕には、各地の分霊がここへ戻って香を受けます。ひとつの廟の誕生日が、台湾じゅうの太子信仰にとっての里帰りの日になったのです。旧廟の建物はいまも残り、台南市の市定古蹟に指定されています。