
祀られている神様
紹介
「カップルで指南宮に行くと別れる」——最も広く流布するこの都市伝説の舞台が、台北市文山区・木柵(もくさく)の指南山麓に立つ「仙公廟(せんこうびょう)」、指南宮(しなんぐう)です。「天下第一の霊山」と称される台湾の名高い道教の聖地であり、儒・道・仏の三教合一という珍しい廟でもあります。山に沿って建てられた姿は壮大で、殿前に立てば台北盆地を一望できます。宮内には呂洞賓(りょどうひん、呂祖)を祀る純陽宝殿、玉皇大帝の凌霄宝殿から、大雄宝殿、大成殿まであり、仙・仏・聖賢を同じ山の上に迎えています。あの別れの伝説も、今では信者たちによって「悪縁を断ち、正縁を求める」霊験の場へと読み替えられ、気持ちを整理して出直したい人こそ、わざわざ山に登って参拝しに来るのです。
歴史
清の光緒8年(1882年)、艋舺県丞の王斌林が呂洞賓(呂祖)の香火を台湾に迎え、1890年に地元の人々が現在地に廟を建てました。以後、代を重ねて拡張され、凌霄宝殿は1963年から1966年にかけて建てられ、大雄宝殿(仏)と大成殿(儒)も戦後に相次いで完成し、少しずつ今日の儒釈道三教合一の壮大な姿へと育っていきました。指南宮は山に沿って高台に立ち、登山道には千段余りの石段と古木が連なることから、「天下第一の霊山」の名を得ました。民間に伝わる「呂洞賓は恋愛に厳しく、カップルで訪れると引き裂かれる」という説は根拠のない話ですが、めぐりめぐって指南宮の最もよく知られた逸話となりました。

指南宮
台北市文山区
参拝情報
住所
台北市文山區萬壽路115號
地域
台北市文山区